ワンオペ育児を乗り越えるための対処法

弁護士法人ALG 執行役員 弁護士 谷川 聖治
この記事の監修
弁護士 谷川 聖治
弁護士法人ALG&Associates 執行役員

「ワンオペ育児」という言葉を聞いたことはありますか?子育ては、夫婦2人で協力して行っていくものです。しかし、相手が単身赴任中であったり、仕事を理由に協力してくれなかったり等、様々な事情があって、実質1人で子育ても家事もすべてこなしている方がいらっしゃいます。共働き世帯が増えてはいるものの、「子育ては妻(母親)が行うもの」という認識が今なお残っているせいか、このワンオペ育児になっている方の多くが女性だといわれています。

本ページでは、ワンオペ育児で悩んでいる主婦の方が、つらい状況を乗り越えるためのアドバイスも含め、「ワンオペ育児」の概要を解説していきます。

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ワンオペ育児とは?

ワンオペ育児とは、日常的に1人で育児や家事をこなしている状況を指します。“ワンオペ”という言葉は、1人ですべての作業をこなすことを意味する和製英語である、ワンオペレーションの略です。かつて、コンビニや飲食店で、長時間1人しか従業員を置かず、その従業員が1人ですべての作業をこなさなければならないという、ブラック企業のワンオペ労働が社会問題になりました。この状況と近いことから、「ワンオペ育児」という言葉が派生したそうです。

どのような状態がワンオペ育児なのか

具体的には、以下のような状態に当てはまる主婦の方は、ワンオペ育児になっているといえるでしょう。

  • ・夫が単身赴任中で長期休みにしか帰ってこない
  • ・夫はいつも仕事で忙しく、子供が起きる前に家を出て、子供が寝てから帰宅する
  • ・仕事が休みの日も、夫は自分の趣味に夢中で、妻には1人の時間がほとんどない
  • ・共働きにもかかわらず、夫は子育てに非協力的で、近くに頼れる親や親戚はいない

ワンオペ育児がつらいと感じるとき

ずっと1人だけで育児等を行い続けていては、体力的にも精神的にも、つらいと感じるときがあるでしょう。共働きの主婦の方、専業主婦の方、それぞれで異なるワンオペ育児のつらさがあると思います。次項より、確認していきましょう。

共働きの場合

共働きでワンオペ育児をしている場合、子供が幼いと、子供を保育園に預けてから出勤し、仕事を終えたら子供を迎えに行き、そして帰宅後に家事をこなす、という生活サイクルを送る方が多いことが予想されます。毎日時間に追われる生活では、身も心も疲れてしまうことでしょう。

このように、目まぐるしい日々を送っているのです。仕事に集中できない等、業務に支障をきたすこともあるかもしれません。育児に家事に仕事にと、すべてを完璧にこなそうとすればするほど、つらく感じてしまうのではないでしょうか。

また、共働きであるがゆえに、「自分も働いているのに、どうして夫は何も手伝ってくれないのだろう?」と思ってしまうのも致し方ありません。夫婦間の不公平さに疑念が生じたら、一層つらさは増してしまうでしょう。

離婚を考えた場合、共働き夫婦の離婚については下記のページで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

専業主婦の場合

「専業主婦が育児に専念するのは当たり前」「専業主婦がワンオペ育児だなんて甘えだ」という意見も耳にします。しかし、このような考えを持たれること自体が、ワンオペ育児に陥っている専業主婦を悩ませているのではないでしょうか。批判を気にして、誰にも相談できないという方もいらっしゃるでしょう。

また、働いている夫は、職場と家でオンオフの切り替えができても、専業主婦には、休まるときがありません。毎日ずっとひとりで子育てと家事をこなしていくことで感じる孤独は、専業主婦の場合に特有のワンオペ育児のつらさといえます。

ワンオペ育児を乗り越えるには

ワンオペ育児をつらいと感じているのに、そのままの暮らしを続けてしまっては、体を壊してしまったり、心を病んでしまったりするおそれがあります。また、子供に八つ当たりしてしまい、虐待という問題が生じる事態ともなり得ます。自らの心身の健康はもちろん、円満なご家庭のためにも、以下で例示していくワンオペ育児を乗り越える方法を、試してみてはいかがでしょうか。

自分の時間を作る

ワンオペ育児がつらくなったら、自分の時間を作ることで、リフレッシュが図れるでしょう。夫が家事育児の分担に協力してくれなければ、自分の時間など作れない…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば、ベビーシッターにお願いする、家事代行サービスを利用するという方法もあります。また、すべてを完璧にこなそうとするのではなく、スーパーのお惣菜を使って食事作りの負担を減らしたり、掃除にかける時間を見直したりするといったように、たまには適度に力を抜くことも、自分の時間の確保に繋がるでしょう。

ワンオペ育児のつらさを聞いてもらう

ワンオペ育児のつらさをひとりで抱え込むと、どんどん苦しさから抜け出せなくなってしまいます。誰かに話を聞いてもらい、悩みや不満を吐き出すことができれば、気持ちは軽くなるでしょう。ママ友の中には、同じ悩みを抱えている方もいるかもしれません。同じ境遇にある者同士、お互いに励まし合うことで、ワンオペ育児を乗り越えられる可能性もあるのではないでしょうか。周囲に話せる相手がいない場合には、地域の子育て相談窓口に相談するという方法もあります。

夫と話し合う

妻がワンオペ育児でつらいと悩んでいることを、夫が気づいていないケースもあります。そのようなときは、まずは夫と話し合ってみることをおすすめします。家事育児の分担を提案し、ご自身の負担を減らすことができれば、ワンオペ育児という状態を脱することも可能でしょう。

ワンオペ育児に我慢できず離婚を考えたら

ワンオペ育児の問題が解決できずに、次第に離婚を考えるようになる方もいらっしゃいます。ワンオペ育児による離婚について、詳しい内容は下記のページをご覧ください。

なぜ男性は家事育児に非協力的になりがちなのか?夫に手伝ってもらうには

国際的にみても、日本の男性は家事育児に非協力的な傾向にあるといわれています。これは、高度経済成長期に、「夫は外で働き、妻は専業主婦として家庭を支える」という性別役割分担の意識が根付いていたことが、要因の一つとして考えられます。現在では、法律においても男女共同参画社会の実現が求められており、女性の社会進出や共働き世帯が増えていますが、いまだにこの性別役割分担の意識を持つ男性はいます。「男が子育てや家事をするなんて恥ずかしい」と思う男性もいることでしょう。

たしかに、昔に比べれば、夫の家事育児への理解は高まっているといえますが、上述したような古い考えを持つ夫には、家事育児を“手伝ってもらう”という姿勢で臨まなければ、家事育児の分担を図ることは難しいでしょう。夫に家事育児を手伝ってもらうには、簡単な家事からお願いしてみる、お願いを聞いてくれたら、褒めて自信をつけさせたり、感謝の気持ちを伝えてモチベーションを上げさせたりするといったことを心がけることがコツです。

妻がワンオペ育児でつらそうなとき、夫はまず何をするべきか

ワンオペ育児がつらくて離婚を決意する妻もいます。妻がワンオペ育児でつらそうなときに、夫はどうすれば良いのでしょうか?

まずは、自分でもできる家事から率先して行い、家事育児の分担を図る、ベビーシッターを雇ったり、家事代行サービスを利用したりして、妻の負担を軽減するといった方法をとってみましょう。場合によっては、「余計なお世話だ」と逆に責められる事態となることもあるかもしれません。ですが、妻がつらい状況にあると気づくこと、日々の家事育児の大変さを理解して労うこと、そして、家事育児はどちらか一方ではなく、夫婦が2人で協力して取り組んでいくものだという意識を持つことは、夫婦生活において、大切にすべきことなのではないでしょうか。

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ワンオペ育児に関するQ&A

Q:

ワンオペ育児で家事が疎かになっていることを理由に生活費をもらえなくなりました。婚姻費用の請求はできないのでしょうか?

Q:

家事や育児が大変で相手と話し合いたくても応じてくれない場合、どうすれば良いですか?

A:

家庭裁判所の「夫婦関係調整調停(円満)」という手続を利用することができます。

これは、円満な夫婦関係を回復するための話し合いをする場として、家庭裁判所を利用する手続です。具体的には、調停委員らに夫婦双方の話を聞いてもらったうえ、夫婦関係が円満でなくなった原因や、その原因をどのように努力して正すべきかという方法を探しながら、夫婦間の話し合いを進めていきます。

なお、離婚した方が良いかどうか迷っている場合にも、この手続を利用することができます。

ワンオペ育児の状況が改善されないときはひとりで抱え込まず、弁護士に相談してみましょう

ワンオペ育児に悩んでいるものの、状況が改善されないときには、ひとりで抱え込まずに、誰かに話を聞いてもらった方が良いでしょう。相談相手としては、親や知人、地域の子育て相談窓口等が挙げられますが、弁護士に相談するというのも手です。なかでも離婚問題を数多く扱う弁護士であれば、様々なご夫婦の問題に向き合ってきた経験から、夫婦関係を改善するための手立てはないのか、より親身になってアドバイスすることが可能です。また、夫に悩みを打ち明けても協力してくれない場合、離婚を決意する方もいらっしゃるかと思います。たとえ離婚することになったとしても、弁護士なら、法律の専門家として、個別の事情に合わせて適切にサポートいたします。

「子育ても家事も、主婦がするのが当たり前」ではありません。ワンオペ育児に関してお悩みを抱えている主婦の方は、弁護士に相談することも、検討してみてはいかがでしょうか。

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