親権の獲得に母親が負ける場合

弁護士法人ALG 執行役員 弁護士 谷川 聖治
この記事の監修
弁護士 谷川 聖治
弁護士法人ALG&Associates 執行役員

母親が親権を得るためにはどうしたら良いのでしょうか?
「専業主婦で収入がないから不安」「妊娠中で生まれてくる子供の将来が心配」「婚姻費用や養育費はきちんと払ってもらえるのか」等、母親ならではのお悩みがあるかと思います。親権獲得において念頭に置くべきことは「子供のしあわせ」つまり「子の福祉」です。

このページでは、親権問題を抱える母親側の視点に立って、親権を得るために必要な予備知識を紹介していきます。

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母親が親権を得られる割合は?

母親が親権を得る

母親が親権を得られる割合は、全体のおおよそ8割以上で、圧倒的に有利といえます。古くから「母性優先の原則」という、子供のしあわせのためには、母親の存在が不可欠であるという考え方があるためであり、子供が低年齢であればあるほど顕著であるといわれています。

離婚の際に親権を決める流れ

離婚の際に親権を決める流れ

親権を決めるには、まず、「協議」(話合い)を行い、落としどころが一致しない場合は、調停前置主義のもと「調停」を申し立てることにより、調停委員を介した話合いが行われます。調停も不成立の場合は、裁判官が判断を下す「審判」や「裁判」の申立てにより裁判が開かれ、判決によって親権が決定することもあります。

母親が親権を得るためのポイント

母親は、親権を得やすいという統計データがありますが、より親権獲得の可能性を高めるためには、次のようなポイントが重要となります。

  • これまで・現在・これからの監護状況が子の福祉にかなうか
  • 学校や住まい等、生活環境の変化はないか
  • 兄弟姉妹が離れることにならないか
  • 祖父母等、養育保護者が近くに存在するか
  • 面会交流の許容ができるか
  • 子供を養う経済力があるか
  • 子供本人も母親の親権に服することを望んでいるか
    ※おおむね15歳以上の子供は、本人の意思を尊重される傾向にあるため

母親が親権を得られないケース

統計的に親権獲得において有利な母親ですが、親権を得られないケースもあります。例えば、母親が子供に対してネグレクト(育児放棄)や虐待を行っていたり、お酒やギャンブル等に依存していたりするような「子供のしあわせ」をかなえられないと判断される場合です。また、子供の年齢によっては、父親の親権に服することを望む本人の意思が、尊重されることもあります。

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専業主婦で離婚しても親権を得られるのか?

離婚時、収入のない専業主婦でも親権を得ることは可能です。もちろん、子ども子供を養うための経済力が備わっているに越したことはありませんが、優先すべきことは他にあります。

専業主婦で収入がなくとも、その分子供とのかかわりが深く愛情に満ちている等「子供のしあわせ」にとって重要視される要素がある場合には、親権の獲得に有利にはたらくでしょう。子供の立場で何がしあわせかを見つめ直し、当たり前のことを具体的に証言できるようにしておきましょう。

妊娠中の離婚 親権や養育費はどうなる?

授かった我が子を妊娠中、離婚を決断する方もいらっしゃいます。「果たしてこれから生まれてくる子供の親権はどうなるのか」「親権を獲得できた場合、養育費はきちんと請求できるのか」等、不安に思われる疑問を解説していきます。

生まれてくる子供の親権者は母親に

妊娠中に離婚し、離婚後に生まれてくる子供の親権は、原則、母親側に認められます。ただし、離婚の意思はあるものの、離婚成立前に出産した場合は別途親権の協議を要します。離婚成立後300日以内の出生の場合、子供の戸籍は父親側に入ることになるため、妊娠中の離婚時期には注意が必要です。

養育費は請求できるが注意が必要

妊娠中に離婚しても、養育費は請求できます。しかし、養育費を請求するためには「法律上の親子関係が成立していること」が必要であり「離婚時期」が重要になります。
詳しくは下記の記事をご覧ください。

離婚の際の養育費について

養育費

離婚時の養育費は、子供の将来において非常に重要です。金額は、両親の資力や子供の年齢・人数等を考慮し、裁判所が作成した算定表を指標とするのが一般的です。原則、支払期間は子供が成人するまでですが、交渉次第で増減・延長することも可能です。 詳しくは、以下のページで解説していますので、併せてご一読ください。

母親の親権に関するQ&A

Q:

子供と一緒に別居中だが、養育費はもらえるのでしょうか?

Q:

不貞行為をしてしまった母親は親権を得られないのでしょうか?

A:

基本的に、離婚原因と親権は別問題として扱われるため、不倫をしたことが親権者決定に不利にはたらくことはありません。子供が十分な愛情で満たされ、子の福祉にかなうことが最も重要視されるので、不貞行為をしても、今までの監護実績等から、親権者となることが子供の福祉としてかなうときには、親権を得られる可能性があります。

Q:

母親の借金は親権獲得に影響がありますか?

A:

親権問題において最も重要視されるのは「子供のしあわせ」です。子供にとって大切なのは、経済的に満たされることよりも、精神的にしあわせであることです。借金があっても、今まで献身的に監護していた実績等があれば、母親が親権を獲得できる可能性はあります。

母親の親権獲得について弁護士が親身にアドバイスをさせていただきます

離婚・親権問題を抱えている方々の中には、専業主婦や妊娠中の方もいらっしゃることでしょう。仕事に就いていないために経済力に不安があったり、日に日に大きくなっていくお腹の子の将来を心配したりと、母親ならではのお悩みがあると思います。

ぜひ、抱えているお悩みをありのまま弁護士にお話しください。数々の離婚・親権問題を解決してきた弁護士は、様々なご家庭の状況をみています。培った経験とともに法律のプロの視点から、ご状況に最適な解決が得られるように尽力いたします。お気軽に、まずは相談ベースでお問合せください。

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